「テクニカルSEO大解剖!」初心者のためのSEO
皆様こんにちは。
株式会社イクシオ Web制作チームの山田です。
「ホームページ制作ラボ」ではホームページを作ったり、運用していくために有益な情報を定期的に発信してまいります。
今回は「SEOについて」の第2弾です。
前回SEOについてプロローグ的な記事を掲載したところ、非常に多くの方から閲覧をいただき、執筆した私としても非常に心強く感じておりました。
それとともに第2弾記事の掲載まで魔が開いてしまったこと、深くお詫び申し上げます。
では、始めてまいりましょう。
内部対策と外部対策
SEO対策には大きく分けて「内部対策」と「外部対策」があります。
極めて簡単に説明しましょう。ム」や「ブログ」など関連したページ全てを含めた場合「Webサイト」と呼ぶのが正式な呼び方です。
ホームページの最適化・・・と言ってもわかりにくいですね。
コンテンツや記事内容、ブラウザに表示させるHTMLなどと呼ばれるソースコードの書き方、構造、表示スピードなど「ホームページの作り方」で検索順位を上げようという対策が内部対策です。
それに対して、外部のホームページからの自社ホームページへのリンク(これを被リンク、またはバックリンクなどと呼びます)をしてもらったり、SNSなどに名前を出してもらったりという外部からの働きかけによる対策を外部対策と呼びます。
「外部対策」は自社や自分の努力によって、どうにもならない部分もあります。
相手の事情、意向があるので、簡単に被リンクをもらうことは難しいです。
さらにそのお相手も誰でもいいと言うわけではありません。
官公庁、政府機関など公的機関、大学や研究所、教授や有識者、著名人など専門技術や学術的権威のある組織や個人、一部上場や業界でも有力な大企業など、いわゆる優良サイト(ホームページ)からの質の高いリンクでなければ意味がありません。
質の低いホームページからの被リンクは逆効果です。
ペナルティを受ける可能性さえありますので、外部対策については注意が必要です。
Googleでも以前よりは外部対策によるSEO効果を「それほど重要視しない」傾向にあります。
もちろん、重要視しない傾向にあるとは言っても、優良な外部からの被リンクはSEOに非常に大きな影響があることも事実です。
しかし、「自社だけでできる」という意味で内部対策を先に進めておくことが大事です。
ということで外部対策に関しては、また別の機会にご説明しますので、今回は内部対策についてご紹介していきます。
内部対策の分類
内部対策をさらに大きく分けると「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の2つに分けられます。
「コンテンツSEO」は質の高いコンテンツ、いわゆるホームページに書かれている内容によって検索順位を上げようという手法です。
ある意味、最も重要かつ効果的なSEO対策と言えます。
非常に重要なので、「コンテンツSEO」については次回以降で集中して説明することにしましょう。
今回は「テクニカルSEO」について包括的に紹介します。
テクニカルSEOの概要
テクニカルSEOとは簡単に言うと何か?
とてもとても簡単に言いますね!テクニカルSEOとは・・・
「ホームページの作り方による対策」
です!!
ホームページ制作会社でよく「基本的なSEO対策」と言う制作費に標準で含まれる対策は、この「テクニカルSEO」のことを指している場合が多いです。
別途追加費用なしで「コンテンツSEO」まで対応している制作会社は、よほど利益度外視の良心的な会社か、あるいは、もともと制作費が高いか、どちらかでしょう。
前回の記事で書きましたが、「SEOに絶対はない」ので、そのために高額な費用をかけるべきかどうかは判断に委ねるところであります。
それに対して、「テクニカルSEO」は必須です。
これができて、スタートラインに立ったと考えるべきでしょう。
次からは、主にどのようなことを対策していくのか、列記していきます。
ただし、それぞれについて詳しい解説を施していくと、非常に長文になってしまいますので、今回はサラッとご紹介程度にとどめます。
詳しい内容は第3弾以降でご紹介していきますので、乞うご期待。
主なテクニカルSEO施策
1.タイトル(title)
まずはHTMLのhead内に記述されるtitleです。
そのページで何について書かれているかを端的に表します。
2.メタディスクリプション(meta description)
同じくhead内に記述されます。
ページ内の内容の要約文、説明文を考えれば良いでしょう。
3.見出し
ページ内では見出しをつけて文章のメリハリをつけましょう。
見出しだけ拾って読めば、「このページには何について書かれているのか?」がわかるように意識して文章構成をします。
見出しは、主要なタイトルから重要度によってh1,h2,h3・・・h6まで6段階に分けて表現することができます。
4.内部リンクの最適化
サイト内、ページ内のリンクを適宜貼り、有効なページ遷移を促します。
メインのグローバルナビゲーションやフッターのナビゲーション、サイトマップ、ページ内のパンくずリストなど適切に設置します。
5.外部リンク
必要に応じてサイト外へのリンクも適宜設定しましょう。
ただし、外部サイトの場合リンク切れになる可能性がありますので、注意が必要です。
6.URLの最適化
ホームページのURLには一般的に独自ドメインが使用されます。
SEOでの上位表示を目指すためには、ドメインを取得する際にも慎重に検討することが望ましいです。
適切なドメイン名は若干ながら検索結果に影響を与える可能性があります。
7.コンテンツの最適化
質の高いコンテンツ(内容)を掲載することは最も重要なことです。
これはテクニカルSEOというより「コンテンツSEO」の分野になりますので、今回以降テクニカルSEOの話題では省きます。
8.画像の最適化
ページ内の掲載する画像(写真、イラスト、図版など)には必ずAlt属性と呼ばれる、いわゆる画像の説明文を必ず記述します。
また、ファイルサイズを低く抑えて、表示スピードを早める工夫なども必要になります。
9.HTMLの最適化
HTMLの記述法には数々のルールがあります。
たとえば、「h1見出しの次にh2見出しが続き、その次にh3見出しが来る」といった見出し階層の順序などです。
当たり前のようですが、実際のホームページ制作の中では必ずしもルールに則した文書構成になっていないケースも多々見受けられます。
「正しいHTMLを書く」ということが、実は「テクニカルSEO」の最も本質的なテーマになります。
10.モバイル対応(レスポンシブ化)
ホームページの閲覧では今やモバイル端末でのが主流です。
Googleでも「モバイルファストインデックス」と呼んでいるようにモバイル環境での閲覧をもとに検索順位を決定しており、モバイル表示に適応していないホームページは検索結果に表示されにくくなっています。
11.表示速度
ホームページの表示速度はSEOにとって非常に影響があります。
画像の圧縮などさまざまな方法で表示スピードを速くする努力をすべきです。
12.ホームページのSSL化(暗号化)
セキュリティ対策として、ホームページをSSL化することは必須です。
GoogleではSSL化されていないホームページは「保護されていない」と表示され、検索結果にも掲載されなくなっています。
13.重複コンテンツの回避
同じ内容のページが複数存在するとペナルティを受けます。
正規化タグ(canonicalタグ)を使用して、優先するページを指定することで回避します。
14.クローラー対策
検索結果を決定するためにGoogleなどの検索エンジンはクローラーと呼ばれるロボットをインターネット上に送り、世界中のホームページの情報を取得しております。
適切な評価を得るためにホームページ側でも「このページのデータは取得しない」という設定を施すことでより検索結果で上位表示することが可能となります。
15.sitemap.xmlの送信
GoogleのサービスのSearch Console から、sitemap.xml を送信することができます。
これを送信することで、クローラーを比較的早くホームページに呼び込むことができ、ホームページ全体の構造を理解した上でページ内の情報を取得してもらうことができます。
16.キーワードの最適化
ユーザーにどのようなキーワードで検索してもらいたいか、「キーワード」を選定することは非常に重要です。
これに関しては「コンテンツSEO」とも非常に密接に関連するため、詳細は「コンテンツSEO」の記事の中で説明していく予定です。
17.その他
- アクセシビリティの向上。
- UI(ユーザー・インターフェイス)、UX(ユーザー・エクスペリエンス)などユーザビリティの向上。
- 構造化データの使用。
- SNS連携、SNSボタンの設置。
- Google AnalyticsやGoogle Search Consoleによるサイトパフォーマンスや分析による対応。
など。
実際にはまだまだありますが、リストアップはこのくらいにしておきましょう。
まとめ
今回はSEOの内部対策の中の「テクニカルSEO」について、実施項目のご紹介を致しました。
なお、最後に今回挙げた「テクニカルSEO施策」で非常に重要視すべき施策ベスト3を挙げて終わります。
- タイトル(title)
- 見出し(特にh1見出し)
- 表示速度
この3点は非常に重要です!
「テクニカルSEO」で検索結果の順位に影響を及ぼすとすれば、上記3点といっても過言ではないでしょう。
なお、「7. コンテンツの最適化」と「16. キーワードの最適化」は「コンテンツSEO」分野として除外しております。
次回から数回に分けて、詳細を説明していこうと思います。
今後も皆様にSEOに限らず、Webに関するさまざまな情報を提供してまいりますので、ぜひ定期的に本サイトに訪問していただければ幸いです。
ぜひ、ご期待ください。